2011年5月29日日曜日

Art Mosh London 2010年 11月26日

去年になってしまうのですが、ロンドンで行われた時計メーカーのNixon主催の「アートモッシュ」に展示をした時の模様の写真を載せておきます。
2010年 11月26日にロンドンのショアディッチで行われました。
関係者向け&ゲストリストオンリーのNixon主催のイベントだったのですが、すごい人で、盛り上がっていました。
私はiBumを展示。ファッション系&ポップアート系のイベントだったのでiBumの反応はものすごい良かったです。キュレーターも喜んでくれたので嬉しい限り。
この展示がきっかけで、次回のArt Mosh Munichも呼んでもらえることになりました。





インテリアライフスタイル東京展に出展します。



6/1-3で行われる、インテリアライフスタイル東京展に出展し、私も現場に立ちます。

今回は自分のブースを持ち、出展するのではなく、British European Design GroupBag doll 主催の東日本大震災で被災した子供達におもちゃを与えるプロジェクト、「Give-a-Smile Toys Project」に日英デザイナーの5組の中の一人のデザイナーとして参加をしています。
アリックス•ティムニーレイチェル•オニールリアーン•メロー左右田智美平岩大輔の四組です。
ブリティッシュ-ヨーロピアン•デザイングループは 在英のデザイナー支援のNPO団体
なのですが、この特色生かして何か違った形で支援という事で、幼い子供から小学生くらいまでの子供が楽しく何かを創造できる機会を与えたいと、BEDGのファウンダーのカリン=ビート フィリップスが考え、このプロジェクトが生まれました。プリントされた布と綿がバッグの中に入っていて、これを使って受け手が縫って、人形を作る事ができるというキットです。

このインテリアライフスタイル展で、最初のプロトタイプを展示し、これから沢山の
キットを、被災地を始め多くの子供達に送るために運営する資金を集める事が目的としています。全てのGive-a-Smile Toysのオーダーでもう一つのキットが賄われ、全ての個人や法人からの
寄付は、被災に遭い孤児になった子供向けの新しいキットの製作にまかなわれます。
最初のプロトタイプのセットは、私が被災地の学校や避難所に出向いてこの展示後、直接届けに行きます。何人か伺ってもよさそうなコンタクトが入っているので、実際に現場に向かうのが楽しみです。

私は福笑いが人形になるセットを作りました!
顔をカスタマイズして縫って、おもしろい顔の人形を作れます。
やはり大変な状況下だと思うので、ヘンテコで、笑えて、日本を思い出すような楽しいものを作りたかったからです。縫うとかなり間抜けな顔になっておもしろいです。
そして今回の展示のリーフレットのデザインも手がけました。

以下がpress releaseになります。

////////////////////////////////////////////////////////////

左右田智美 / 福笑い ”笑う門には福来る”

東北に友人や親戚が住んでいることもあり、何か東北のためにできないか考えている時にこのプロジェクトの話を頂きました。私はユーモアと文化についてのインタラクションをべースにしたデザイン、作品作りをしている事も
あり、何か楽しいものを提供できればと思っていました。
そこで思いついたのが日本の福笑いでした。“笑う門には福来る”諺があるように、福笑いは縁起担ぎとしても用いられる、日本伝統の遊びです。被災されたお子さん、そして家族皆で楽しんでいただける機会を提供できればと思っています。大変な状況下だとは想像されますが、こういう状況下だからこそ、前向きに明るくいられる心が、社会を変えていけると信じています。




実際の型です。

はさみで切ります。
キットの内容。こんな感じです。


顔を変えられます。どんな顔にするかは自分で決めてくださいね〜。
好きなところに決めたらまつりぬいで縫い付けます。
完成!とってもまぬけなおかめが出来上がりましたwwww

アリックス•ティムニーの作品。彼女がこのおもちゃキット、bagdoll社を運営しています。
他の作品もかわいいです。

リアーン•メローの作品。きつねです。
このふにゃふにゃした不思議な感じがなかなかかわいい。


レイチェル•オニールの作品。手袋が顔になった作品です。この作品は既製品なので、そのまま、被災された子供達の元へ届けにいきます。

2011年5月3日火曜日

スリランカに行って来た

イースター&ロイヤルウェディングの休みを利用して、スリランカに行ってきました。

色んな国を訪れてきましたが、またまたここが非常に衝撃的で、、予想以上でした。
とにかく、スリランカの人達は親日で、これまた驚いた。

色々な事があったので、どこから書いたら良いのか迷いますが、順を追って書いていきましょう。

まず、空港から降りた主要な道路が上り、下り合わせて二車線な事に驚きました。高速がないのはともかく、一般道も一本づつしかないのです! 通常は空港からの道=主要の幹線道路のはずなので、広いかもしくは高速等が走っているかだとは思うのですが、二車線のみでした。
しかも、その道を走っていたら放し飼いの豚が現れてww
国土自体が小さいので、あまり道路を充実させることがあまり重要ではないのかもしれませんが、これから発展していく国なのだと分かりました。二車線しかないので、車がとにかくびゅんびゅん隣の車線を利用して、追い抜いていくのですが、もちろん向こうから車が来る訳で、あぶないww 
地元のドライバーはその習慣に慣れているので、とても器用に運転して追い抜いていくのですが、その追い抜き合いの競い合いがまたすごかったw
どこを行っても2車線しかないので、こうやって追い抜いていくしかないのです。特にやたら遅いトラックが道を走っていたりするので、ちんたら走っている訳にもいかない。

ホテル自体はどうやらここの国はネットで事前に予約するよりも、現地に着いてから、ゲストハウス等を探すほうが発達しているらしく、ほとんどタクシーのドライバーなどに予算などを訪ねて、見て回ってから決めるのが一番よかったよう。ネットで見たよりもたくさん良いゲストハウスがあるようだったし、とにかく口コミが強い社会のようでした。

移動手段としては電車とドライバー付きの車を借りました。このドライバー付きの車というのは非常にポピュラーな手段で、ドライバーに直接交渉するか、エージェントを通して決めます。距離に応じて変わるようですが、大体50ルピー/Km が相場だとか?交渉次第で値段が変わるので分かりませんが。
電車はかなり混むことがありますが、相当安かった。colombo-kandy間で180ルピー(130円くらい?)。所要三時間位。電車の感じとしては、戦後直後の日本の写真を思い出すような感じ。駅舎も古いまま使われていてすごい。タイで乗った電車に似ている。インドの電車などもこんな感じなのでしょう。 終着駅だったためか、時間通りに電車は動きました。

乗った電車の中で売られていたサモサみたいな揚げ物の包み紙が、子供の算数のノートの数式の書かれたものが再利用されて使われていたりと、なかなかすごい。そんなものまで再利用するのかと。私はインドに行った事がなかったので、この辺の文化の違いは驚いた。

私が行った時期はちょうど雨期だったのと、コロンボの近くは雨が降りやすい所なので、一日中ずっとすごい量の雨が降っていた日もあってすごかった。ただし、雨期でも、南東のエリアを除いては、雨量が多くなかったので、雨期でも楽しめる感じ。ただし、6−10月のモンスーンの時期は避けた方が良いようです。

スリランカですごかったのは動物。野生の象や、猿やら、水牛やら、色々な種類の鳥、孔雀などがいて盛りだくさんだった。自然公園にいる、野生の象の群れを見るのは感動的だった。どういう風に彼らが普段生活しているのか見てみるのは興味深いもの。動物園で見るのとは比べ物にならないスケールだった。

島国で、高い山がある国なので、とにかくちょっと移動するだけで、気候が変わりやすかったです。お茶のプランテーションのあるエリアでは、涼しくて、霧ばかりなのに、海のエリアに行くと30度くらいに上がって、晴れになる。国土もそこまで広くないので、割とすぐに違うエリアに行けるのも良い。

スリランカは元々イギリスの支配下にあったので、植民地時代の遺産がたくさん残っているというか、その頃の状態がそのままになっているところがすごい。駅舎や美術館、西洋の食べ物、英語のドキュメントの書き方等もイギリス式。逆にここまで植民地下時代のものが残っている状態というのも初めてだったかも。電車の駅の切符売り場なんかも、我々が大正時代の駅の様子なんていうので、博物館で見るような風景が、そのままの状態で使われている感じだった。小さな国だし、物資も少ないし、使えるのだから、そのまま使おうという事なんだろう。

スリランカ自体は、インドに侵略されたり、ポルトガル、オランダ、イギリスに侵略を受けている歴史があるので、支配されていた国に対して反感がある。その反動で、日本好きらしく、日本の名前をもじったブランドやら、中古日本車がやたら走っていた。

引っ越しセンターの車やら、赤帽やら、ロゴもそのまま残して使われているのには驚いたw
塗り直すのにお金がかかるからというのもあるのだろうが、半分は多分日本の物を使っているのがかっこいいからそのままにしておくのだと思う。
中古車パーツ店店頭でも、やたらISUZU,TOYOTA,NISSANなど全面に書かれた付け替え用パーtyが売っていた。日本のブランド車に乗っているというのがステータスなようなのだ。エンジンは他のものでも、外を日本の車体にしたりとかする模様。
タバコの銘柄もtokyo superなんていうのもあったし、会社の名前もnipponなんとかとかいうのもあった。
日本政府も政治的にスリランカを支援しているし、とにかく親日な国なようだった。津波の事も知っているので、日本人だというと、皆心配してくれていた。スリランカも2004年に津波にあっているので、大変な状態なのを知っているのだ。

熱帯雨林なので、食料が豊富で、地域によってちょっとづつ食べ物が違ったりと非常に面白かった。一個一個の量も多い。食料をたくさんしている国ではないようなので、食料をもてはやしている印象を受けた。辛いけど、ご飯はおいしかったし、やはり食文化が豊かな国に行くのは楽しい。

おなかが弱いほうなので、お酒が原因か、生のフルーツジュースが原因かで3回くらいおなかを壊したけれども、乳製品の摂取で回復。ローカルの食べ物でも、火が通っていれば全然問題はなかった。

スリランカの人々は、思っていたよりも全然温和な感じで、旅行はしやすかった。
もちろん騙されたり、行きたくない店に行かされたりはしたけれども、モロッコなんかに比べたら全然温和なほう。仏教国だし、南国だし、皆瞬間主義な感じだが、それでも皆結構親切。インドの感じを予想していたので、全然楽勝だった。

スリランカの宗教も面白いもので、70%仏教、ヒンドゥー、カトリック、イスラム教が入り交じっている。この国の場合、民族によって別れているというよりも、同じ民族でも、ヒンドゥーの人、カトリックの人等が居たりと、民族によって大体別れているマレーシアなんかとはまた違う。仏教以外の宗教は、コロンボ、ネゴンボ辺りのエリアの集落に入り交じって住んでいるようだった。
案外まだまだ植民地時代のキリスト教信者が案外たくさん居る事に驚いた。アジアの国でキリスト教が根付いている国は私はあまり知らなかった。理由は違うけど、韓国もクリスチャン多いですな。それでもスリランカのキリスト教信者は7.5%程度みたいだけど。シンハラ語でかかれた聖書を持っているおばさんとかいたなあ。

基本的には仏教徒なので、なかなか親しみを感じるものだった。イスラム圏を最近行ってきていたので、仏教国は帰って来た感じがして良い。音楽もゆったりした感じ、寛容な感じでよかった。スリランカの仏教、tooth relic は古くからヒンドゥーと結びつきが深いので、仏像がたくさんある横に、ヒンドゥーのシヴァ神が出て来たりと面白い。

たくさん仏像が並んだダンブラの岩の寺なんかにいったけれども、仏像がたくさんあんなに並んでいるのは面白いものだ。同じ人が何人もいるという状況は謎だが、多神教の良い所。ここでやっとヒンドゥーと仏教の違いがクリアに見えて来た感じがする。

観光地に関しては、他の人が書いていると思うので、とりあえず私の所感を書いておくことにします。