2016年8月27日土曜日

コーカサス旅行記。バクーにある、ザハ設計のヘイダルアリエフ文化センター。 そして別件のモダンアートミュージアム。

Heydar Aliyev Cultural Center by zaha hadid & modern art museum.
ヘイダルアリエフ文化センターという、ザハハーディッドがデザインしたコンサート会場と美術館が一緒になったアイコニックな施設とモダンアートミュージアムに行ってきた。
このザハデザインの建物がものすごい完成度で、今まで行った世界中の現代建築物の中で一番感銘を受けたレベルのものだった。中も外も美しい曲線で成り立っていて、細部にもこだわりが見えて(グラウンドと建物の繋ぎ目が同じ曲線で繋がっていたり)まじで超美しい!カーデザインを彷彿させる美しい流線美。よくあんな建物が建ったものだ。。
(ちなみにこういう曲線系パネルは一個一個特注品らしく、その為に曲線を使えば使うほどコストがかかるものらしい。)
階段も建物と同じリズムで曲線化されていたり、星座の流れを表現したようにも見える内装も宇宙空間にいるような印象で、デザインに一つのストーリーラインが見えてくる感じで素晴らしい。
どこでカメラを向けても面白い絵が撮れる!
すげーーー。完成度の高いものを見ると、物質的な面でデザインの出来ることの可能性を知る事ができて良いインスピレーションが湧く。
エントランスの彫刻作品は草間彌生だった!しかも一ヶ月前に大地の芸術祭で見た作品と同じシリーズ!まさかアゼルバイジャンで草間作品と出会うとは。








このビルとは関係のない、別のモダンアートミュージアムに行ったのだけど、こちらはお世辞にも素晴らしいとは言えるものではなく、まだまだだなーという印象。発展途上国の現代アート美術館にありがちな、ローカルアーティストの、近代絵画(キュビズム、印象派系の作品の焼き直しが多い)的な作品が多かった。
各国の現代アートミュージアムに行くと、その国の全体的な文化熟成度が一発で分かる。
でも、面白かったのは、割と無造作にローカル作品が置かれてる感じだったから、飛ばしてみてたら、「マダーム、ダリとピカソを見たか?」と言われ、え?みてないよ!?ということになって、戻って見たら本当だ!2、3点のみ、有名でない絵だったけどあった!!w 
他の見た目は極似だけど、全然価値の違う作品達がごっちゃに(一応ピカソコーナーはでーんとしてたけど)なってたから、それでもこれは言われないと分からんわw 
その次にカンディンスキーっぽい絵画があって、それ見たら別のアーティストだったりして爆笑w この構成は現代アートとは、、と考えさせられるきっかけを作ってくれた気がして痛快だった。
現代アートは国際的なマーケットで取り扱われて、その批判や賞賛から価値が生まれるものだからなー。何か企業のブランディングとかに似てるよね。でも物質的にはその価値が一見わからないものだったりして、ある種おばけ的な面もあるよね。



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